neitherは、使いこなせるようになるととても便利な英単語の一つです。これまでにネイティブとの会話の中で耳にしたことがあるという方もいるでしょう。
今回の記事では、そんなneitherの意味と使い方について解説していきます。記事後半は、使用の際の注意点、語源や類語についても学べる内容です。
neitherの意味や使い方について今一度整理したい!という方はぜひ参考にしてみてください。
neitherの意味
neitherには形容詞、代名詞、副詞としての意味がそれぞれあります。日本語にするとどの品詞の意味も似通った意味になるため注意が必要です。
以下から、neitherの意味を品詞ごとにご紹介していきます。
二者のうちどちらの~も~でない
まず、neitherには形容詞として「二者のうちどちらの~も~でない」という意味があります。この時、neitherは単数の名詞を修飾します。
例えば「どちらの話も本当ではありません」、「どちらの車も彼のものではありません」などの形でこの形容詞の意味を活用できます。
二者のどちらも~でない
代名詞としてneitherを使うと、「二者のどちらも~でない」という意味を表します。
例えば「私達のどちらもそれについて知りません」、「どちらの話も私は信じません」などの形でこの意味を使用可能です。
~も~もどちらも~ない
neitherには副詞として「~も~もどちらも~ない」という意味もあります。この意味で用いる場合、文の形は「neither A nor B」となり、相関接続詞的に使用します。
例えば「彼は車も自転車も持っていません」、「私にはその商品についての知識も理解もありません」などの形で活用できます。
~もまた~しない
最後にご紹介するのは、neitherの副詞としての2つ目の意味「~もまた~しない」です。この意味で使用する場合、neitherは否定を含む文、又は節に続いて用いられます。
例えば「もし彼女が行けないのであれば、私も行けません」などの形で活用してみましょう。
neitherの発音・読み方
それではここから、neitherの発音と読み方を確認していきます。
neitherの発音記号
発音記号にすると、は「ní:ðər」と表記されます。
neitherの発音・読み方
neitherの発音・読み方は、日本語で「ニィーザァ(ル)」となります。
まず、「níː」は「n」の音を舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、息を一瞬止めて鼻から出す音を意識しながら「ヌ」と出します。「íː」は唇を横に引き、口を大きく開くことなく長めの音を意識して「イー」と発音します。これら2つを合わせると、「二ィ―」の音になります。
「ðə」は「ð」を舌先を上の前歯で軽く噛むようにして当て、出来た隙間から「ズ」と出します。「ə」は口を大きく開けることなく弱く曖昧に「ア」とします。これらを続けて「ザァ」と発音します。
最後に、「r」の部分は舌先を内側に巻き、口のどこにも触れずに日本語のアとルの中間の音のように「(ル)」と発音します。
特にthを含む「ðə」の音は日本語にない音です。上記のポイントを参考に、何度も発音の練習をしてみてください。
neitherの使い方と例文
ここまで、neitherの形容詞、代名詞、副詞のそれぞれの意味と発音のポイントについて解説してきました。
以下からは、neitherの使い方を学ぶ際のポイントのまとめ、そして具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
neitherの使い方
neitherは、品詞が異なる場合も日本語にすると意味がとても似てくるため、文の形や語順から品詞が3つのうちどれに当たるか?をしっかり捉えて使い方を学んでいく方法がおすすめです。
以下から、この点に着目しながら具体的な例文を見ていきます。
neitherの例文
早速ここから、neitherの具体的な例文を品詞ごとに整理しながら解説していきます。
新たに意味を学んだ単語は、例文の形で暗記するように癖づけておくと記憶にも残りやすいため、おすすめです。ご紹介した例文を実際の会話でどんな風に応用していこうかな?という視点も持ちながら読み進めてみてください。
neitherを使った例文①
最初にご紹介するのは、neitherの形容詞の意味「二者のうちどちらの~も~でない」を活用した例文です。意味は「どちらの話も本当ではありません」となります。
この意味で使用する際、neitherは単数の名詞を修飾します。
会話文例
(これらが私が彼から聞いた話です。)
(どちらの話も本当ではないよ。)
neitherを使った例文②
代名詞としてのneitherの意味「二者のどちらも~でない」を活用したこの例文は、「私達のどちらもそれについて知りません」という意味を表します。
形は「neither of~ 」となるのが基本です。
会話文例
(そのニュースは聞いた?)
(いいえ。私達のどちらもそれについて知りません。)
neither使った例文③
代名詞としてのneitherの意味「二者のどちらも~でない」を活用して、「どちらの話も私は信じません」という表現も可能です。
先の例文と同じく、文の形は肯定文にも関わらず、意味は否定となりますので注意しましょう。
会話文例
(君はどう思う?)
(どちらの話も私は信じません。)
neither使った例文④
neitherの副詞としての意味「~も~もどちらも~ない」を活用したこの例文は、「彼は車も自転車も持っていません」という意味を表します。
この意味で用いる場合、文の形は「neither A nor B」となります。
会話文例
(彼は車も自転車も持っていません。)
(わぁ、それは大変に違いないね。)
neither使った例文⑤
neitherの副詞としての2つ目の意味「~もまた~しない」を活用すると、例文のように「もし彼女が行けないのであれば、私も行けません」という表現にも活用できます。
この場合、neitherは否定を含む文、又は節に続いて用います。
会話文例
(君も来たい?)
(もし彼女が行けないのであれば、私も行けません。)
neitherを使う際の注意点
neitherを代名詞として「二者のどちらも~でない」の意味で使用する際、neitherは単数扱いとなるため後に続く動詞の形に注意する必要があります。
この点について、以下から詳しく解説していきます。
neitherを代名詞で使用する場合は単数扱い
neitherを代名詞として「neither of~」の形で使用する場合、neither of で表される主語は単数扱いとなります。
そのため、先に挙げた例文「Neither of us knows about that.」のように、動詞は三人称単数を付けて表現する必要があります。
ただ、カジュアル会話の中の口語表現では、主語は複数形と見なされ「Neither of us know」の形で使用されることも良くあります。
どちらが正しい、間違っているという訳ではなく、言語なので時代や状況によって使い方が変わってくるという風に捉えておくと良いでしょう。
neitherの語源
neitherの語源を知ることは、この単語への更なる理解を促します。以下から、この単語の語源について学んでいきます。
neitherの語源は中英語「nawþer」
neitherの語源は古英語の「nawþer」と言われています。この類語は、「nahwæþer」という言葉の短縮形として「2つではない」という意味で使われていました。
neitherの現代の形と意味と比較してみると、少し近いものがあることが分かります。
neitherと意味が似ている単語・表現
ここまで、neitherの意味や使い方、使用の際の注意点と類語について解説してきました。最後に、neitherと意味が似ている単語、いわゆる類語をご紹介します。
表現力UPのためにも類語も一緒に覚えて活用していくことは非常に有効です。ぜひ参考にしてみてください。
no more
最初にご紹介するのは、「~もまた~でない」という意味を表す「no more」です。下記例のように、否定節に続いて使用します。
no moreを使った会話文例
(彼がやらないのなら、私もやりません。)
(本当にそれで良いの?)
not at all
次にご紹介するのは、「少しも~ない」の意味を表す「not at all」です。neitherの形容詞の意味「二者のうちどちらの~も~でない」の類語として活用できます。
not at allを使った会話文例
(私には少しも理解できません。)
(分かりました。もう一度説明させてください。)
not either
最後にご紹介するのは、「~も~ない」の意味を表す「not either」です。この表現もneitherの形容詞の意味「二者のうちどちらの~も~でない」とほぼ同じ意味で使用可能です。
not eitherを使った会話文例
(それについては知らなかったよ。)
(僕も知らなかったよ。)
まとめ
neitherは複数の品詞を持ちながらそれぞれの意味が似ているため使い分けには注意が必要ですが、使えるようになると会話力も高まる便利な単語です。
類語としてご紹介した表現も含めて覚えて活用できると、会話の幅も拡がります。当記事内容を参考にして、ぜひあなたも実際の会話に活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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