anywayは、日常生活の会話の中でもよく使われる単語です。話を切り替える時の表現としても活用できるため、きちんと意味・使い方を整理しておくと便利だと言えます。
今回の記事では、そんなanywayの意味や使い方について詳しく解説していきます。記事後半は、使用の際の注意点やこの単語の語源、類語についても学べる内容です。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
anywayの意味
anywayの品詞は副詞の一つしかありません。しかし、副詞の中に異なる意味が大きく分けて2つ存在します。以下から、それぞれの意味について解説していきます。
とにかく、それにも関わらず、やはり
最初にご紹介するのは、anywayの副詞の意味「とにかく、それにも関わらず、やはり」です。この意味での使用が日常会話でも一番多いと言えます。
例えば、「彼はそれをするべきではないと言われましたが、それでもそれをしました」内、「それでも」の部分にこの意味のanywayを活用できます。
いいかげんに、ぞんざいに
anywayには副詞として「いいかげんに、ぞんざいに」という意味もあります。
例えば、「丁寧にやってください、いい加減にやらないように」内、「いい加減に」の部分をこのanywayの意味が表します。
anywayの発音・読み方
それではここから、anywayの発音と読み方を確認していきましょう。
anywayの発音記号
発音記号にすると、anywayは「éniwèi」と表記されます。
anywayの発音・読み方
anywayの発音・読み方は、日本語で「エ二ィウェイ」となります。
まず、「é」の部分は唇を左右に少し大きめに開け、日本語の「エ」を意識して発音します。
「ni」は「n」を舌先を前歯のすぐ裏側に付け、息を一瞬止めて鼻から出すように「ヌ」と出します。「i」は日本語のエとイの中間の音を意識し、この2つの音を同時に発音するような意識で発音します。これらを合わせると、「二ィ」となります。
次に「wè」の音は、「w」を唇を丸めて前に突き出した後、「ウ」と発音します。「e」は先ほどと同じ要領で発音し、2つの音を合わせて「ウェ」とします。
最後に、「i」も先ほどの要領と同じく発音し、「イ」となります。
特に、「w」の音は日本語にない音なので注意しましょう。上記のポイントを掴んでぜひ発音の練習を重ねてみてください。
anywayの使い方と例文
ここまで、anywayの副詞としての2つの意味、発音のポイントについてご紹介してきました。以下から、まずはanywayの使い方を学ぶ際のまとめについて解説していきます。
anywayの使い方
anywayには同じ副詞という品詞の中に2つの異なる意味があります。
それぞれ意味の違いを認識しやすいため、それぞれの使い方を具体的な例文の中の文脈内で整理していく学び方がおすすめです。
anywayの例文
それでは以下から、anywayを使った例文をご紹介していきます。
新たに学んだ単語は、その意味を暗記するだけではなく、例文の形で覚えておくと便利です。自分なら実際の会話でどんな形で応用するだろう?という視点を持って以下を読み進めてみてください。
anywayを使った例文①
最初にご紹介するのは、anywayの副詞の意味、「とにかく、それにも関わらず、やはり」を使った例文です。
意味は、「彼はそれをするべきではないと言われましたが、それでもそれをしました」となります。
会話文例
(彼はそれをすべきではないと言われたのに、それでもそれをしたんだよ。)
(まさか!彼のお母さんは怒っていたに違いないね!)
anywayを使った例文②
anywayの副詞の意味「いいかげんに、ぞんざいに」を活用したこの例文は、「丁寧にやってください、いい加減にやらないように」という意味を表します。
例文のように何かの様子ややり方について言及する際に活用可能です。
会話文例
(ああ!これは時間の無駄だよ!)
(丁寧にやってくださいよ、いい加減にやらないようにね。)
anywayを使う際の注意点
anywayと同じ意味で使用する「anyways」という言葉があります。どちらも表す意味は同じですが、特に後者のanywaysを使用する際は注意が必要です。
下記からこの点について詳しく解説していきます。
anywaysの使用は友人同士のカジュアルな会話だけに留めよう
anywaysは、anywayと全く同じ意味で「とにかく、それにも関わらず、やはり」という意味を表します。
この言葉は友人同士のカジュアルな会話なので頻繁に使用されるものの、スラングなので文法上では正しい形ではありません。
また、特にアメリカ人の中にはこのanywaysという言葉にイライラする人も少なからずいると言われています。相手の反応を注視してネガティブな場合は無難にanywayを使用するようにしましょう。
カジュアルな会話以外の場面、特にビジネスや他フォーマルな場ではanywayを使用するよう注意してください。
anywayの語源
英単語の語源を知ることで、その単語へのより深い理解を深めることができます。以下から、anywayの語源について学んでいきましょう。
anywayの語源は中英語の「ani-gates」
anywayの語源は中英語の「ani-gates」とされています。この語源には、1400年頃から「とにかく、どうにかして」という意味がありました。
この語源の形は現代のものとかなり違いがありますが、意味はほとんどそのままな点がとても興味深いですね。
anywayと意味が似ている単語
以上まで、anywayの意味や使い方、使用の際の注意点、語源についてご紹介してきました。最後に、anywayと意味が似ている単語、いわゆる類語をいくつが解説していきます。
類語は、知っておくと英語で会話する時の表現のマンネリ化を防ぐことができます。ぜひ以下の内容を参考にして、表現力豊かな会話を実現してみてください。
anyhow
最初にご紹介するのは、副詞として「とにかく、どのみち、それにも関わらず、いかなる方法でも、ぞんざいに」という意味を表す「anyhow」です。
この類語は、上記の意味からも分かるように、anywayと同じ意味を持っています。口語ではこの言葉を使用すると若干フォーマルな響きになるため、anywayを使用する方が多い印象がありますが、覚えておくと便利な類語の一つです。
anyhowを使った会話文例
(とにかくこのタスクにすぐ取り掛かりますね。)
(いいですね。終わったら教えてください。)
in any case
次にご紹介するのは、「どうあろうと、いずれにせよ、とにかく」の意味を表す「in any case」です。
anywayの「とにかく、それにも関わらず、やはり」意味とほぼ同じ意味で使用可能です。
in any caseを使った会話文例
(いずれにせよ、彼は来ると言いました。)
(じゃあもうもう少しだけ彼を待つことにしましょうかね。)
once
最後にご紹介するのは、副詞で「一度でも~すれば、一旦~すれば」の意味を表す「once」です。この類語はanywayの「とにかく」の意味の類語として使用可能です。
onceを使った会話文例
(彼女が一旦イエスと言いさえすれば、私達はこのプロジェクトを始められます。)
(それをすぐに始められると良いのですが。)
まとめ
anywayは日常会話の中でもとてもよく使用される言葉です。同じ意味を表すスラングのanywaysとしっかり使い分ける必要はありますが、覚えておくと必ず役に立つ単語です。
ぜひあなたも当記事内容を参考にして、英語での実際の会話にに活用してみてください。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
最新記事 by リー 木嶋 実有紀 (全て見る)
- ネイティブ相手に今日から使える!in caseの意味と使い方 - 2024年5月20日
- ネイティブ相手に今日から使える!i wonderの意味と使い方 - 2024年5月6日
- ネイティブ相手に今日から使える!you are welcomeの意味と使い方 - 2024年4月24日