スキマ時間を使った英語学習にピッタリなのがスマホアプリの「デュオリンゴ(Duolingo)」です。
デュオリンゴは1回3分程度から始められるので、通勤時間やランチ後の休憩といった隙間時間を英語の学習時間に早変わりしてくれます。
ペラペラ部スタッフが自ら使ってみて、「どんな学習が出来るのか」「効果的な使い方」といった体験レビューをご紹介します。
デュオリンゴ(Duolingo)とは
デュオリンゴは世界で一番ダウンロードされている、ゲーム感覚で語学学習が出来るスマホアプリです。英語を含む59言語の学習に対応しており、新たに23言語の学習が研究されています。
学習効果も高く、ニューヨーク市立大学が行った調査によると、デュオリンゴでの34時間分の学習は大学1学期分の語学授業に匹敵することが証明されています。
無料版では広告が表示されてしまうのですが、「語彙力」や「文法」だけではなく日本人が最も苦手とする「発音」まで学べるので、英語学習アプリとして非常に評価が高いです。
デュオリンゴの特徴
ビジュアル重視の感覚型学習
最大の特徴は、ビジュアル重視の感覚型学習です。アプリを起動するとキュートなマスコットキャラクターDuoがお出迎えしてくれます。ポップでかわいいイラストで学習意欲を刺激します。
レッスンでは言葉に加えイラストによるイメージによって単語の意味の把握を行います。イラストは主に英単語暗記の段階で多用され、単語と直結したイラストが1単語につき4つクイズ形式で表示されます。
1回の学習量は単語・英文の数ともに5~10問で、時間にして10~20分ほどで完了でき、手のひらでさくさく学習できるのです。
中学・高校英語を学習&復習できる
デュオリンゴでは、基本の中学英語~高校程度の英語を扱っています。英単語はレベルごと・その性質や文法・品詞との関係によって分かれています。
★中学1年(初級)レベル
基本(manやapple)、フレーズ(I amで始まる簡単な文章)、食べ物、複数形、動物
★ 上級(高校)レベル
ビジネス、医学や政治の英単語、文法は仮定法過去完了・動詞句未来形など
各レッスンを完了するごとにレベルアップする仕組みです。
また、中学校で習った「SVO」・時制、高校で習った関係詞や比較級など、英語の基本となる部分をしっかり学習できます。
アプリの構造は、品詞や単語のグループごとにレッスンが組み立てられています。忘れていた箇所をポイントポイントで復習・学習し、直感的に「学んだ」という感覚を得られます。
英単語は「基本1」というレベルから始まります。中学の頃に授業で目にした単語がほとんどで、眠っていた英語脳を復活させることができます。
学習プロセスは、「単語(意味の一致クイズ)」・「英文作成」・「スピーキング・リスニング」となっています。出題単語をさまざまな形でテストすることで、1パートまたは1レッスン終えるころには身に着けられるようになっています。
「時制」や「関係詞」「完了形」などの基本文法も学習できます。文法自体の決まりを覚えるのではなく、英文作成問題で実践的に各規則の働きを学習・身につけられるのです。
視覚的に英単語が覚えられる
デュオリンゴの何よりの強みは、イラストを多く使っている点です。
英単語と文法の学習というと、だらだらと字面が続く印象が強いと思います。デュオリンゴでは、以下で説明するように、イラストから意味を理解できるような学習構造になっています。
英単語の意味当てクイズでは、意味とともにイラストを掲示するので、視覚的な理解を促すのです。脳に英単語のイメージをインプットすると、ほかの英文でそれを目にしたときに意味が瞬時に思い出せます。
語彙力が弱い人でも、この学習構成で、苦手意識に邪魔されず着実に身につけられます。単語帳をめくるのとは違って、1つ1つのプロセスが個性的で楽しいので「単語を覚えている」という感じがありません。
基本的な使い方
デュオリンゴの基本的な使い方について説明します。
まずはメインの学習モードから取り組みます。順番にコンプリートしていかないと上級に進めないので、1コースごとにまとめられたレッスンから勉強したいものを選びましょう。
進むと「チェックポイント到達」というマークが現れますが、こちらがコースのレベルを示しています。
レッスンの始めは英単語学習から。日本語の問題文に対応した、正しいイラスト(単語)を選びましょう。
イラストで判断して英単語の意味をつかむので、言葉だけの習得よりずっと早いでしょう。レッスンのテーマに関連した英単語が、10個ほど出題されます。
英単語が終わると、英文問題に入ります。基本の構成は英文作成・日英翻訳です。
英文作成では、問題文(日本語)に応じて単語を正しい順番に並べます。日英翻訳は、単語の並び替えではなく完成した英文を3つの選択肢から選びます。
英文問題を経ると、スピーキング(発音練習)になります。用意された英文を、青い録音マークのアイコンをタップして音読しましょう。
問題を間違えずに解答していくと、まとまった問題数ごとにDuoがほめてくれます。
編集部の体験レビュー
ここでは、ペラペラ部編集部が実際に使用してみたレビューについてお話します。
デュオリンゴを始めるには、はじめにトップ画面からプロフィール画像の変更やアカウント設定、学習設定を行います。
プレイしたいレッスンを、トピック別から選びます。習熟度別に組まれたレッスンを順々にクリアしていきましょう。
「この単語を使用」「この単語を連携」というコーナー。表示された2つの絵から、該当する単語を使って英作文します。
あらかじめ出されたお題に対して、自分なりに英作文して答えます。
「字幕」コーナーです。表示されたイラストに対して、映画の登場人物を想像してセリフを作ります。
「リンゴット」というポイントです。学習のEXP(経験値)としてレッスンを完了するたびにもらえます。リンゴットはデュオリンゴ内の通貨として使え、同アプリ内のショップでアイテムと交換可能です。
使ってみた感想
基本の語彙力と文法力が鍛えられました。中学で習う程度の英単語はほぼ忘れていたので、イラストの単語一致クイズでしっかり思い出すことができました。イメージと意味(日本語英語ともに)を結びつけることで、ほとんど頭に定着できました。
英会話ではこれまで、逐一英単語の意味を日本語訳して文章を組み立てていましたが、デュオリンゴのイラストの単語一致クイズでイメージを把握し、英文作成問題で実際に使うと、意味に限らず文章内で単語がどう機能するかも理解できるようになりました。それからは話したいトピックに応じて、単語の意味はもちろん、文での働きも考慮するようになりました。
文法の面でも、デュオリンゴのレッスンにおいて、シンプルな「SVO」で構築された英文を見て、文型の基本が復習できました。レッスンの英文は繰り返し(形を変えて)出題されるので、自然と覚えられます。
例文を多く目にすることで、難解な構成ではなくやさしい構成でたくさん文章をつくれるようになったと思います。また、主語と述語を考える時に「to」や「on」が抜けてしまっていたんですが、デュオリンゴの英文作成(冠詞の補完)で鍛えてから、改善されました。
結果、自分で作文するときもデュオリンゴの例文をベースに、様々なバリエーションの文章を作れるようになりました。
デュオリンゴの例文は一文が短いので、言葉につまることなく、会話文を容易に組み立てられるのはとても良いと思いました。
まとめ
以上、デュオリンゴについて、使い方から実際に使ってみたレビューについてもお話してきました。
デュオリンゴは単語や文章だけではなく、視覚的な要素としてイラスト問題も取り入れており、またステージで学習が終わるごとに成績表が現れるので自分がどのくらい英語が上達しているのかがわかります。
ゲーム感覚で進められて、楽しくかつ効率的に隙間時間を使って英会話の勉強をすることができますのでとてもおすすめです。
上記で説明した内容はすべて無料でできますので、一度ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
ライター(詳しいプロフィールを見る)
10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。
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