「マンガでわかる最速最短!英語学習マップ」著者インタビュー 

2019年10月3日

ペラペラ

「英語のパーソナルジム」サービスを提供するStudyHacker ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)は、2018年12月19日に「マンガでわかる 最速最短!英語学習マップ」という本を発売しました。

ENGLISH COMPANYは「第二言語習得研究」と呼ばれる学問をベースとした科学的トレーニングにより、90日間で劇的に英語力を伸ばすことができるサービスです。

科学的根拠にもとづいた学習法は英語を身に着けるために最も効果的で効率的な方法ですが、「第二言語習得研究」と聞くとちょっと難しそうなイメージもあります。

今回発売された「マンガでわかる 最速最短!英語学習マップ」は、「第二言語習得研究」をはじめ、「最短で英語が身につくメソッド」をマンガで分かりやすく知ることができる、英語を学習するすべての人に読んでほしい一冊です。

今回は是非とも著者の方にお話しを聞きたいと思い、ENGLISH COMPANYを運営する株式会社スタディーハッカーの取締役で、本書の制作にも深く関わられた田畑翔子様にお話を伺ってきました。

最速最短!英語学習マップについて

──本書を出版したきっかけを教えていただけますか?

どのような道のり(順番)で行えば英語学習が効果的になるのかをずっと考えてきたので、それをなるべくわかりやすく知ってもらいたいと思ったのが出版のきっかけです。ENGLISH COMPANYはマンツーマンでパーソナルトレーナーを付けるというサービスがメインのため、1人1人のトレーナーがサービスを提供できる枠に限りがあります。なんとか少しでも、正しく効果的な学習を広められないか、という思いがずっとありました。

最近では、ENGLISH COMPANYの学習メソッドのベースとなっている『第二言語習得研究』という言葉をよく耳にするようになりました。これは1960年代頃から研究され始めた新しい学問で、人が第二言語(母語以外の言語)を身につけていくプロセスやメカニズムを研究する学問です。日本でも活発に研究がされています。

ただ、まだまだそういった研究の成果が実際の教育に応用されるという事例は日本では少ないんです。いろんなデータはあるけど、ではそれをどう応用すればいいのか? どんな条件の人にこれは効果的なのか? そこを、これまで私たちが実践してきた教育現場の経験を踏まえてなるべく簡単に提示できればという思いがありました。

──本書でいくつかの説明がマンガで書かれていましたが、これはなぜマンガにしようと思ったのですか?

やはり、その方が伝わりやすいと考えたからです。文とマンガで構成されていれば本が苦手な人でも読みやすいですし、頭に入りやすいと思います。

立命館大学の大学院で言語教育を専門にご研究をされている田浦秀幸教授に、以前こちらから企画を持ちかけて「科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!」という本を一緒に出させていただいたことがあります。それが文字だけのものでしたので、今回はENGLISH COMPANYの2冊目ということもあり、マンガも交えました。

第二言語習得研究については、取材などでお話をしていても、初めて耳にするという方がまだ多くいらっしゃいます。たくさんの人に理解してもらうために、わかりやすさを考慮してマンガで説明しつつ、詳細については文章を入れていくという手法で展開しました。

──Chapter3の「英語力マップ」では、現在の自分の英語力や状態にあった学習内容がわかりやすく書かれていましたが、これも第二言語習得研究に基づいて作成されているのでしょうか?

そうですね。かつ私たちでも試行錯誤をして作成しました。第二言語習得研究というのは“研究”ですので、色々な研究結果の蓄積です。「こういう状況であればこういう結果」というデータがたくさんあって、それをどう解釈して日本人学習者に効果的なものにしていくか、というところを考えていかなければなりません。これまで予備校事業から始まり、ENGLISH COMPANYでの実践も踏まえて、大人の日本人学習者には、概ねあのような流れが効果的ではないかと現在は考えています。

──本書で一番伝えたかったことは何でしょうか?

世の中には様々な学習メソッドがあります。でも、その方法がいまのあなたに本当に最適ですか? という問いが、本書のテーマのひとつです。本書には、それぞれの学習メソッドのことが詳しく書かれているわけではありません。そうではなくて、「あなたにこういう課題がある場合は、あなたのここが問題なんですよ」ということを見極めて、それに応じたメソッドを選んでいくということが重要だということを書いています。

例えば、「英語力をあげるために英会話スクールに通うというメソッド(アプローチ)」があります。実はこのこと自体が正解だとか不正解だとか、そういうことではありません。要は、英会話に取り組めば効果的なフェーズというものもありますし、「あなたの段階で今そこに集中してもあまり意味がないよ」というフェーズもあるということです。

世の中には「このやり方が絶対に良いんだよ!」「このやり方が最強なんだよ!」というように特定のメソッドを推しているところも少なくありませんが、“絶対”なんてないんです。何にでも効く薬がないのと同じように「これは胃に効く」「これは心臓に効く」みたいなものがあるだけです。みんなが同じことをやれば良いというわけではありませんし、その人の学習フェーズ(レベル)によって取り組むべき方法が違うということをわかって欲しいと思っています。

「短期留学に行ったけど話せるようになりませんでした」や「オンライン英会話をしたけど挫折しました」などのように「やったけどダメだった」というのもよく聞きますが、それぞれのメソッドが間違っているというより、その時の自分の課題に合っていなかったというだけのことが多いんです。間違っているとすればそれは、何も考えずに「とりあえずやった」という部分なのです。

実際のENGLISH COMPANYのサービスでも、きちんと課題を見極めて「今のあなたにはこの方法が一番良い」というところを大事にしています。

──本書をどんな人に読んでもらいたいですか?

中学生くらいになると、抽象的な事柄を理解する認知能力が高まってくると言われています。そういう年齢以上の方に対してできるだけ汎用性が高い方法、学習ルートをご紹介していますので、そういう方に読んでいただければと思います。

また、できるだけ英語学習が効率的になるように、という思いも込めていますから、お忙しいビジネスパーソンに手に取っていただけると嬉しいです。

──英語が上級者の方で、さらに英語力を上げたいという方でも本書は参考になりますか?

参考になると思います。最後の部分(Chapter3の「英語力マップ」)ですとか。上級者になればなるほど、ご自身では課題を見つけにくくなると思いますから、取り組むべきことを決定する目的でご活用いただければと思います。

──本書を制作する上で、一番印象に残っていることは何ですか?

マンガの登場人物が自分だったということですね(笑) 知らないうちに主人公・水島奈緒のモデルになっていたのでびっくりしました。でも私は夜な夜なバーで英語ができない女の子をナンパしたりはしてません。実話ではありませんよ(笑)

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ティナ

ティナ

フィリピン人の父と日本人の母を持つハーフです。10歳までフィリピンで過ごし、英語と日本語のバイリンガルです。英語学習に役立つ記事をお届けします。