wasは、日常生活レベルの会話の中でも良く登場する単語です。会話の中で自分でも何度か使用したことがあるという方も多いでしょう。
今回の記事では、そんなwasの意味と使い方について詳しく解説していきます。記事後半は、使用の際の注意点や語源、類語についても学べる内容です。
すでに馴染みのある単語をもっと実践的に活用してきたい!という方は、ぜひチェックしてみてください。
wasの意味
wasの品詞には、動詞、助動詞の2つがあります。これらの意味について、下記から詳しく解説していきます。
~だった
まず、wasは動詞として主に「~だった」という意味を表します。この場合wasは動詞の「be」の一人称・三人称の過去形です。動詞beには「~である、です、いる、~になる、~がある、存在する」という意味があります。
そのため、実際に文章の中でwasを使用する際は、これらを過去形の意味になるように訳すと意味も取りやすくなります。
例えば、「それはとっても楽しかったです!」、「彼はしばらくの間レストランにいました」などの文章内、「楽しかった」、「レストランにいました」の部分でこの動詞の意味のwasを活用します。
~していた、~された
wasは助動詞として「~していた、~された」という意味も表します。
「~していた」の意味で使用する場合は現在分詞と用いて過去進行形の形を取り、「~された」の場合は過去分詞を伴って受動態の形を取ります。
例えば、「私の母親が帰ってきた時、私は電話で話をしているところでした」、「私は東京で生まれ育ちました」内、「電話で話をしているところでした」、「生まれ育ちました」の部分にこの助動詞としてのwasを使用できます。
wasの発音・読み方
それではここから、wasの発音と読み方を確認していきましょう。
wasの発音記号
発音記号にすると、は「wʌ’z」と表記されます。
wasの発音・読み方
wasの発音・読み方は、日本語で「ワァズ」となります。
まず、「wʌ’」の部分は「w」を唇を丸くして前に突き出し、日本語のワの音を意識しながら「ワ」と出します。「ʌ’」は日本語のアの音を意識しながら短く「ア」と出します。これら2つを重ねると「ワァ」となります。
次に、「z」は舌先を前歯のすぐ裏の歯茎に付け、隙間から「ズ」と出します。
上記の通り、wasの発音は日本語に近い音も多いため、比較的簡単と言えます。ポイントを押さえ何度か発音の練習もしてみてください。
wasの使い方と例文
ここまで、wasの意味と発音のポイントについてまとめてきました。
以下から、まずはwasの使い方を理解する際のポイントのまとめについてお伝えしていきます。この単語をもっと楽に応用できるようになりたいという方はぜひ参考にしてみてください。
wasの使い方
wasは基本的な意味「~だった」という意味は変わらないものの、文ごとに「いた、~になった、~があった、存在した」など訳し方を応用し使っていくのがポイントです。
wasの例文
早速以下から、wasを使った例文をご紹介していきます。
新たに学んだ単語を具体的な例文の形でも確認しておくと、実際の会話の中でも活用できる場面が増えます。
ぜひあなたも、自分だったらどんな場面でこの例文を活用するだろう?というより具体的な視点に立って以下を読み進めてみてください。
wasを使った例文①
最初にご紹介するのは、wasの動詞の意味「~だった」を活用した例文です。意味は、「それはとっても楽しかったです!」となります。
このwasの意味は、be動詞のisの過去形の基本的な形なので、分かりやすいでしょう。
会話文例
(昨夜のパーティーはどうだった?)
(とても楽しかったよ!新しい人に沢山会ったんだ。)
wasを使った例文②
次にご紹介するのは、wasの動詞の意味「~にいた」を使った例文です。例文の意味は、「彼はしばらくの間レストランにいました」となります。
このように、wasは人の存在や状態を表すbe動詞isの過去形としても使用可能です。
会話文例
(彼はしばらくの間レストランにいたよ。)
(本当に?そこで彼に気づかなかったな。)
wasを使った例文③
次にご紹介するのは、wasの助動詞の意味「~していた」を活用した例文です。意味は、「私の母親が帰ってきた時、私は電話で話をしているところでした」となります。
このように、wasは過去進行形の文章を作る際にも活躍します。この使い方も日常会話の中で使えるようにしておくと便利です。
会話文例
(彼女が家に着いた時、君は何をしていたの?)
(お母さんが帰って来た時、私は電話をしていたんだ。)
wasを使った例文④
最後にご紹介するのは、wasの助動詞としての意味「~された」を活用した例文です。例文の意味は、「私は東京で生まれ育ちました」となります。
この例文のように、wasは受動態の過去形を表す単語としても使われます。
会話文例
(ご出身はどこですか?)
(私は東京で生まれ育ちました。)
wasを使う際の注意点
主語IやShe、Heなどに対してwasをisの過去形として使用するというのが基本的な使い方ですが、同じ主語でもwasを使わない特殊な例も存在します。
以下から、この点について詳しく解説していきます。
仮定法過去で使用する場合wasはwereになる
主語IやShe、Heを使った仮定法過去の文章を作る場合は、本来ならwasとなるべきところがwereになります。
例えば、「もし僕が君なら、君の彼女に謝るだろうに」という意味の「If I were you, I would apologize to your girlfriend. 」という文章は、Iが主語なので本来ならばwasとならなければならない部分が「were」となっています。
このように、仮定法過去の文章「もし~ならば、~だろうに」の意味を表す際は、主語の一人称、三人称に続く動詞はwasではなく、wereとなりますので、注意してください。
wasの語源
英単語の語源を学ぶことは、その単語への更なる深い理解に繋がります。以下から、wasの語源について見ていきましょう。
wasの語源は古英語の「wesan」
wasの語源は、古英語「wesan」と言われています。「~のままでいる」という意味を表し、次第に「am」の過去形を表す単語として使用されるようになりました。
この語源は、現代のwasの形、意味共に共通する部分が多いため、とても分かりやすいですね。
wasと意味が似ている単語
以上まで、wasの意味や使い方、使用の際の注意点、語源などについて解説してきました。最後に、wasと意味が似ている単語をいくつかご紹介します。
新たに覚えた単語に加え、その類語も活用するとより表現力豊かな会話を実現できます。あなたもぜひ活用してみてください。
abide
最初にご紹介するのは、動詞で「~にとどまる」の意味を表す「abide」です。この類語は、wasの動詞の意味「~だった」に似た言葉として活用できます。
但し、少し硬い響きのある類語なので主に書き言葉などで使用されることの方が一般的と言えるでしょう。
abideを使った会話文例
(私は彼の決断に従おうと思います。)
(同じです。)
stay
次にご紹介するのは、動詞で「場所にとどまる、居残る」などの意味を表す「stay」です。この単語もwasの動詞の意味「~だった」の類語として活用できます。
stayを使った会話文例
(移動しますかそれともここにいましょうか?)
(もうしばらくここにいましょう。少なくとも彼が戻るまでは。)
remain
最後にご紹介するのは、動詞として「残る、存続する、生き残る」などの意味を表す「remain」です。この単語も、wasの動詞の意味「~だった」の類語として使えます。
remainを使った会話文例
(彼女の友達がパニックだった時も彼女は冷静でした。)
(彼女は頼れる人なようですね。)
まとめ
wasは動詞・助動詞として複数の意味を持つ単語です。日常生活レベルの会話の中でも頻出する単語ですが、意外と使い方を整理できていないという方も多いでしょう。
基本的な単語でも、何となく意味を知っていることとそれが実際に使えるということは違います。
ぜひあなたも当記事内容を参考に、wasを色んな場面で活用してみてくださいね。
リー 木嶋 実有紀
「英語を使って自分の視野をもっと広げたい!」との思いから、国際関係や異文化理解を学べる学科に進み、カナダの大学に一年間留学。日本で約4年間、公立小学校で英語を教える傍ら、個人英会話教室でも英語を教える。アメリカ人の夫との結婚を機に2014年に渡米。アメリカ・日本にお住いの方に英語レッスンを行う。英語学習歴は15年以上、教授歴は10年。「今からでもすぐに使える、実践的な内容」をお届けします。
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