この記事では、この「below」の意味や使い方を具体的な例文や会話例を交えながら詳しく解説してきます。
「below」を使った会話文の微妙な意味やニュアンスを理解し、もっとネイティブとの会話を楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
belowの意味
「below」には、〈Aから間隔をおいて「低く」あるいは「下に」ある〉という意味が基本にあります。また、それは「必ずしも真下にあるということではない」ということに注意しましょう。
具体的な「位置」の他に、「能力」や「地位」などの抽象的なものにも用いられます。
前置詞と副詞の2つの役割
「below」は前置詞と副詞の2つの役割があります。
前置詞として使われる場合
「…より下に[の]、…の下方に、…より低く」、「…より(能力や地位などで)劣って」、「…の下流に」、「…の南に」
副詞として使われる場合
「下の…」、「以後[下部、下記]の…」、「下級[下位]の…」
さらに、〈天国より下の世界〉と考えられることから「この世」を意味する一方で、〈この世より下の世界〉と考えて「あの世(死者の国)」と意味することもあります。
belowの発音・読み方
「below」の意味が理解できたところで、ここからその発音と読み方について学んでいきましょう。
belowの発音記号
belowの発音記号は、米国英語表記で「bɪlòᴜ」と表記します。
belowの発音・読み方
発音・読み方を日本語に分かりやすく直すと、「ビ・ロゥ」となります。発音する時に「ロゥ」の部分にアクセントを置いて発話するのがポイントです。
belowの使い方と例文
belowの使い方
ここまで、「below」の意味、そして実際の発音と発話の際のポイントをまとめてきました。
しかし、ここまでの解説だけでは、「実際にこの言葉を使うにはどうしたら良いのだろう?」と疑問に思う方も多いと思います。
そこでここからは、「below」の具体的な使い方を実際の例文を使用し、分かりやすく解説していきます。
前置詞の場合
「below ●●(●●の下に)」のように使います。●●には名詞を入れましょう。例えば、
(橋の下に)
(京都の南方に)
(10歳未満の子供)
などです。
副詞の場合
「●● below(下の●●)」のように使います。例えば、
(下から)
(下[南の]の街)
(氷点下20度)
などです。
Belowの例文
では、例文を見てみましょう。
belowを使った例文①
(奈良は京都の南方にある県だよ。)
「京都の下」、つまり方角的に〈南にある〉ということを表しています。
belowを使った例文②
(テストの点数はいつも平均より下なんだ。)
ここでは、「能力が劣っている」という意味で使われています。
belowを使った例文③
(天気が良ければ、下に富士山が見えるよ。)
副詞の用法で文の後ろにくっつけると、上の例文のように「下(方)に」という意味になります。
belowを使った例文④
(ニューヨークでは今夜、気温が氷点下20度になるって聞いたよ。)
この例文のように、温度の後にくっつくと「氷点下~度」という意味になります。
belowを使う際の注意点
「below」には「間隔を置いた下に」という意味があると説明してきました。つまり、「あるものAとあるものBは接していない」ということになります。
例えば、「children below the age of ten」には10歳の子供は含まれない、ということになります。
10歳の子供も含みたい場合は、「under the age of ten」や「10 years or younger」と表現しましょう。
belowの語源
接頭辞beには、「around(周囲の)」や「of all around(あらゆる)」という意味があります。
そこへ「low(低い)」という意味が加わるので、「低い位置にある周辺」という意味ができあがるのです。
そこには「真下にある」という意味はもちろん、「真下の周辺」という意味も含まれます。
belowと意味が似ている単語
ここまで、「below」の意味や使い方を中心にお伝えしてきました。最後に、微妙なニュアンスの違いを知ってぜひ使えるようになりたい、「below」に似ている単語(類語)をご紹介します。
それぞれの単語の意味とニュアンス、使い方の違いをしっかり理解して使い分ける意識をするだけで、英語でのアウトプットの質が格段に上がります。
「自分の本当に伝えたい事」にぴったり合った単語や表現を自分で選べるように、ぜひ参考にしてみてください。
belowと意味が似ている単語①
多くの人が「下に」という単語で思いつくのはこの「under」でしょう。ところが「under」には、「Aが覆っているすぐ下に」、また「接したすぐ下に」という意味もあります。
この「接して真下にある」という意味が「below」の「間隔をおいて下にある」という意味との大きな違いです。
underを使った例文
では、例文をいくつか見てみましょう。
(大きな木の下に男の子がいる。)
「男の子が木のすぐ真下に、木に接するようにいる。」ということがこの文から分かります。これが「below」の場合、男の子がいる範囲がより広がり、必ずしも木の真下にいるとは限りません。
(平均も含めた点数を取っている。)
前述した例文を「under」に替えてみると、「平均も含めた点数を取っている」という意味合いになります。
これが「below」になると、「間隔をおいた下に」という意味が含まれるので、「平均よりずっと下の点数を取っている」ということが分かります。
belowと意味が似ている単語②
次に「beneath」です。こちらも「under」と同様に「真下にある」という意味があるのですが、「under」との違いは、あるものと「接している」と「接していない」の両方の意味で使われるということです。
さらに「(見えないように)Aに隠れて」という意味も含まれることもあります。
beneathを使った例文
いくつかを例文で確認してみましょう。
(トムは自信ありげな態度の下に恐怖心を隠した。)
「恐怖心が見えないように隠している」という様子が分かります。もし「below」だったら、「見えないように隠す」という意味合いは持っていないので、この場合は適切ではないということになります。
(下の綺麗な夜景を見てごらんよ!)
「beneath」には「すぐ真下に」という意味があるので、自分たちの足元のすぐ下に夜景があるということになります。もし、下は下でも「広い範囲の下」を指したいのなら「below」を使いましょう。
まとめ
ここまで、「below」の意味や使い方、似たような意味を持つ単語との違いなどを説明してきました。
日本語では同じように「下に」と訳す場合でも、意味や範囲によって「below」、「under」、「beneath」の3つを使い分ける必要があります。
これらの単語の違いを意識しながら、ぜひ「below」を使ってみてください。
ライター(詳しいプロフィールを見る)
10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。
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