1分でわかる!amongとbetweenの違いと正しい使い方

2021年11月11日

ペラペラ

肘井 学

【監修】
肘井 学

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。関東・東海地方の複数の予備校を経て、リクルートが主催するネット講義サービス「スタディサプリ」で教鞭をとる。「英文読解」の講座は年間25万人が受講する超人気講座となっている。『肘井学の作文のための英文法が面白いほどわかる本』、『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』をはじめ著書も多数執筆。

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英語で「~の間で」を表す表現で、amongとbetweenという2つの単語があります。どちらも中学で習う簡単な前置詞ですが、これらを正しく使いこなせていない人が多く見られます。

例えば、「私の家は木に囲まれています」を英語で言いたい場合、以下の2つでどちらが正しいかわかりますか?

  1. My house is among the trees.
  2. My house is between the trees.

正解は1の「My house is among the trees.」です。

amongは3つ以上のものをまとめて一つの集合体を表す際に使います。

betweenは、「〇〇と〇〇」というように2つの指しているものが具体的である場合に使います。

この例文であれば、「木に囲まれている」というのは家の周りに「木が複数ある」ことがイメージできるので、amongを使って表すのが適切です。

このように同じ「~の中で」という意味の表現でもそれぞれが持つニュアンスが少し異なるので、しっかり理解して正しく使い分ける必要があります。

今回はそんな日本人にとって間違いやすい、amongとbetweenの違いを説明するとともに正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

また、amongとbetween以外にも「~の間で」という表現に似ている単語についてもご紹介していきます。

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amongとbetweenの違い

amongとbetweenの違いは、2つの間なのか3つ以上の間なのかです。 amongは、「~の間で」「~の中で」「~に囲まれて」などといった意味です。
3つ以上のものを「一つのグループ」にまとめる際に使います。

betweenは、「~の間に」「~の間で」「~のどちらかを」などといった意味です。
基本的に2つのものを具体的に区別する際に使いますが、3つ以上のものでもそれぞれが具体的に区別できるものであれば、betweenで表すことができます。

amongの使い方

amongの使い方について、例文を使って説明します。

「彼は10代の若者の間でカリスマ的な歌手です」

He is a charismatic singer among the teenagers.

「彼は5人の子供のうちで3番目でした」

He was the third among five children.

「お客様の中にお医者様はいませんか?」

Isn’t there a doctor among the customers?

betweenの使い方

betweenの使い方について、例文を使って説明します。

「彼女の家は2つの町の中間にあります」

Her house is situated between the two towns.

「彼女は彼女の両親の間に立っています」

She is standing between her parents.

「その電車は東京と大阪の間を走ります」

The train will run between Tokyo and Osaka.

理解度チェックテスト

それではここで、amongとbetweenを正しく使い分けることが出来るか、いくつかテストをしましょう。

英文の中の(カッコ)には、amongかbetweenのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. That was popular ( )the general public. それは一般の人々に人気でした。
  2. There was a rift ( )Michael and Jane. マイケルとジェーンの間に亀裂が入りました。
  3. That is the secret only ( )Michael, Jane and Bob. それはマイケル、ジェーンそしてボブだけの秘密です。
  4. She walked ( )the trees. 彼女は木々の間を歩きました。
  5. Move this bed ( )the TV and the sofa. このベッドをテレビとソファの間に移動しましょう。

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「~の間に」を表すその他の英単語

「~の間に」を表す単語は、amongとbetween以外にもあります。それらの単語がどのように使われるのか、例文を使って説明します。

while

whileは、「~の間(ずっと)」という意味の接続詞です。〇〇期間中にずっとということを表す際に使います。 以下のように使われます。

You should drink your coffee while it’s hot.(熱いうちに、コーヒーを飲んだ方がいいですよ)
Tom called you while you were sleeping.(あなたが寝ている間に、トムから電話がありましたよ)
My mother looked after the kids while I was away.(私が出掛けている間ずっと私の母は子供たちの面倒を見ててくれました)

during

duringは、「~の間(ずっと)」という意味の前置詞です。whileと同様、「〇〇期間中ずっと」ということを表す際に使います。 以下のように使われます。

I hate riding the trains here during rush hour.(私はラッシュ時にここで電車を乗りたいくないです)
I talked to many people during my stay in Tokyo.(東京に住んでいる、多くの人々と話しました)
My phone rang twice during the meeting.(会議中に私の電話が2回なりました)

まとめ

今回はamongとbetweenの違いやそれ以外の「~の間で」を表す単語についてもご紹介してきました。 以下、おさらいです。

  • among=3つ以上のものを「一つのグループ」にまとめる
  • between=基本的に2つのものを具体的に区別する(3つ以上のものでも具体的であれば使っても良い)

前項の例文などを使って、練習をしながら感覚を身につけていきましょう。

テストの答え

  1. among
    ”人々の間で”3つ以上のものを集団としてまとめているのでamongを使います。
  2. between
    マイケルとジェーンは、二人なのに加えて、具体的に誰かを言っているのでbetweenを使います。
  3. between
    登場人物が3人以上ですが、具体的に誰なのかを言っているのでbetweenを使います。
  4. among
    ”木々の間”は複数あるものを一つの集団としてまとめているのでamongを使います。
  5. between
    ”テレビとソファの間”は具体的な二つのものを言っているのでbetweenを使います。
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ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

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