1分でわかる!questionとproblemの違いと正しい使い方

2021年11月11日

ペラペラ

肘井 学

【監修】
肘井 学

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。関東・東海地方の複数の予備校を経て、リクルートが主催するネット講義サービス「スタディサプリ」で教鞭をとる。「英文読解」の講座は年間25万人が受講する超人気講座となっている。『肘井学の作文のための英文法が面白いほどわかる本』、『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』をはじめ著書も多数執筆。

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英語で「問題」という言葉を表す際、questionとproblemのどちらを使えば良いのか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか?

どちらも中学の英語の授業で習う英単語ですが、この2つを場面に応じて使い分けが出来ないという人が多く見られます。

例えば、「何か困ったことはありますか?」と言いたい場合、以下2つのどちらが正しいかわかりますか?

  1. Do you have any questions?
  2. Do you have any problems?

答えは2の「Do you have any problems?」です。

どちらもほとんど同じ意味で伝わりますが、1の「Do you have any questions?」を選ぶと、「困ったことはないですか?」ではなく「質問はありますか?」という意味になってしまうので、ここでは弊害をもたらす・解決すべき問題を表す際に使う「problem」を使います。

このように同じ意味を持つ英単語でも理解して正しく使い分けないと、自分の言いたいことが伝わりにくくなってしまいます。

今回は、そんな日本人にとってわかりづらいquestionとproblemの違いについて説明するとともに、それぞれの正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

また、questionとproblem以外にも「問題」という単語に似ている表現についてもご紹介していきます。

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questionとproblemの違い

questionとproblemの違いは、答えが明らかになっているか、そうでないかです。

questionは、答えが明らかになっている「問題(質問)」を指します。
例えば、試験問題・素朴な質問・クイズなどのようなハッキリした解答のある問題を表す際に使います。

一方、problemは、困った状況や解決すべき状況などの「問題」を指します。
例えば、飲酒運転・高い犯罪率・肥満・アルコール依存症などは「解決する必要のある困難な問題」なのでproblemを使います。

questionの使い方

questionの使い方について、例文を使って説明します。

「あなたに質問があります」

I have a question for you.

「次の問いに答えよ」

Answer the following questions.

「それは問題外です」

That is out of the question.

problemの使い方

「この問題についてどう思いますか?」

What do you think about this problem

問題ないですよ!(大丈夫です)」

No problem.

「日本は少子化や高齢化が問題になっています」

Japan has problems with the declining birth rate and aging population.

理解度チェックテスト

それではここで、questionとproblemを正しく使い分けることが出来るか、いくつかテストをしましょう。

以下の英文の(カッコ)の中にはquestionかproblemのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. I know the answer to that ( )today.
    今日、私はその疑問に対する答えを知っています。
  2. Please tell me about his ( ).
    どうか彼の問題について私に話してください。
  3. Do you have any ( )about your computer?
    お使いのパソコンについて質問はありますか?
  4. His ( )is his trait of easily getting nervous during presentations.
    彼の問題は、プレゼンですぐに緊張してしまうことです。
  5. The first ( )on the English test was very easy for me.
    英語のテストの1問目は私にとって非常に簡単でした。

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「問題」を表すその他の英単語

「問題」を表す英単語はquestionとproblem以外にもあります。それらの英単語がどのように使用されるのか、例文を使って紹介します。

trouble

troubleは、トラブルで困難な(困った・厄介な・面倒な)状態であることを示す際に使う表現です。「問題」が主に個人的かつ直接的である場合に使われます。

以下のように使われます。

My mother always has trouble finding her keys.(私の母はいつも鍵を見つけるのに苦労している)
She is getting herself in trouble.(彼女は面倒に巻き込まれている)

issue

issueは、議題という意味です。経済問題や政治などでよく使われる英単語であり、学術的な議論の余地がある「問題」を示します。

以下のように使われます。

I have an issue to talk with him.(彼と話さなきゃいけない問題があります)
It’s a prickly issue.(それは判断の難しい問題だ)
Where does he stand on the issue?(その件に関して彼はどういう見解なのですか?)

matter

matterは、主に個人的な心配事や個人が重要だと考える「問題」を表します。

以下のように使われます。

What’s the matter?(どうかなさいました?)
This is no laughing matter.(これは笑いではない)

まとめ

今回はquestionとproblemの違いやそれ以外の”問題”という意味の単語についてもご紹介してきました。

おさらいすると、

  • question=答えが明らかになっている「問題(質問)」
  • problem=困った状況や解決すべき状況などの「問題」

を表します。

日本語で全く同じ意味で訳される言葉でも、英語ではそれぞれのニュアンスが異なっています。
これらを正しく場面に応じて使えると、何の「問題」を指しているのかがより的確にわかるようになります。

前項の例文などを使って、練習しながら感覚を身につけていきましょう。

テストの答え

  1. question
  2. problem
  3. questions
  4. problem
  5. question
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ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

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