1分でわかる!travelとtripの違いと正しい使い方

2021年11月11日

ペラペラ

清水 健二

【監修】
清水 健二

埼玉県立越谷北高校を卒業後、上智大学文学部英文学科に進む。卒業後は、ガイド通訳士、東進ハイスクール講師、進学の名門・県立浦和高校などを経て現在は作家・文筆業に専念。シリーズ累計70万部突破の「(続)英単語の語源図鑑」、シリーズ40万部突破の「英会話1秒レッスン」、累計10万部突破の「新編集、語源とイラストで一気に覚える英単語」など多数の著作がある。

詳しいプロフィールはこちら

英語で「旅行」という言葉を表す際、travelとtripのどちらを使えば良いのか迷ってしまう人多いのではないでしょうか?

例えば、「良い旅を!」と言いたい場合、以下2つのどちらが正しいかわかりますか?

  1. Have a nice travel!
  2. Have a nice trip!

正解は2の「Have a nice trip!」です。

”trip”には「ご無事でね!」などと言った意味があるため、このように使う場合もあります。

travelは一般的な「旅行」を指し、名詞として使う場合は、air travel「空の旅」やtravel expenses「旅費」などのように、他の名詞とともに使うのが原則ですから、ここでは使うことが出来ません。

このように同じ「旅行」という意味のtravelとtripでも、それぞれのちょっとした異なるニュアンスがあり、状況によって使い分ける必要があります。

今回は、そんな日本人にとって紛らわしいtravelとtripの違いを説明するとともに、正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。

また、travelとtrip以外にも「旅行」という単語に似ている表現についてもご紹介していきます。

英会話スクールおすすめバナー

travelとtripの違い

travelとtripの大きな違いは「旅行」の期間の長さです。

travelは、長期間の旅行や(遠方への)海外旅行などのような「一般的な旅行」を指します。
例えば、国内または国外に数ヶ月旅行に行く場合は一般的な旅行なのでtravelを使います。

一方tripは、ビジネスや娯楽などのように目的のために行く「短い期間の旅行」を表します。
例えば、仕事の出張・学校などの修学旅行や遠足、週末や連休などを使った”短い期間”の旅行をtripと表します。また、「(気を付けて)行ってらっしゃい!」を英語で「Have a nice trip」というように表現したりもします。

travelの使い方

travelの使い方について、例文を使って説明します。

「私は海外旅行が好きです」

I like to travel to overseas.

「私は、車で旅行に行きます」

I travel by car.

「私は数ヶ月間、アメリカへ旅行に行きます」

I am going to travel to America for a few months.

tripの使い方

tripの使い方について、例文を使って説明します。

「私は明日、(仕事で)出張に行きます」

I’m going on a business trip tomorrow.

「私は昨日、熱海に日帰り旅行をしました」

I went on a day trip to Atami yesterday.

「安全なを!」

Have a safe trip

理解度チェックテスト

それではここで、travelとtripを正しく使い分けることが出来るか、いくつかテストしましょう。

以下の英文の(カッコ)の中にはtravelかtripのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。

答えは記事の最後にあります。

  1. We are going on a( )to Tokyo next holiday.
    次の祝日、私たちは東京旅行に行きます。
  2. I have a field( )tomorrow.
    私は明日、遠足があります。
  3. What are the memories of one’s school( )?
    修学旅行の思い出は何ですか?
  4. She  is working at a ( )agency.
    彼女は旅行会社で働いています。
  5. My dream is to ( )the world.
    私の夢は世界を旅することです。

オンライン英会話おすすめ10選の記事へのリンクバナー

「旅行」を表すその他の英単語

「旅行」を表す英単語はtravelとtrip以外にもあります。それらの英単語がどのように使用されるのか、例文を使って紹介します。

journey

journeyは、長い旅・目的地までの道のり・旅に出掛けるなどと言った意味です。

以下のように使われます。

Life is like a journey.(人生はのようなものです)
I will go on a journey to find myself on bicycle tomorrow.(明日私は、自転車で自分探しのに出ます)
I want to celebrate the start of your journey in to the world.(私はあなたの門出をお祝いしたい)

tour

tourは、小旅行・周遊・観光旅行などといった意味です。

以下のように使われます。

We will depart for the factory tour.(私たちは工場見学に出発します)
My mother participated in a 2 day 1 night Mt.Fuji climbing tour.(私の母は、1泊2日の富士登山ツアーに参加した)
That is the plan for your Osaka tour.(それはあなたのための大阪観光プランです)

まとめ

今回は、travelとtripの違いやそれ以外の「旅行」を表すその他の英単語についてもご紹介してきました。

以下、おさらいです。

  • travel=長期間の旅行や、(遠方への)海外旅行などのような「一般的な旅行」の意味で主に動詞として使います。
  • trip=ビジネスや娯楽などのように目的のために行く「短い期間の旅行」

これらの使い分けができると、「旅行」について会話をする際、それがどんな目的の旅行なのかが明確に伝えられるようになります。

前項の例文などを使って、練習しながら感覚を身につけていきましょう。

テストの答え

  1. trip
    祝日は短い期間なのでtripを使います。
  2. trip
    遠足は短い期間かつ目的のための旅なのでtripを使います。
  3. trip
    修学旅行は短い期間かつ目的のための旅なのでtripを使います。
  4. travel
    旅行会社はtravel agencyと表すのでtripは使えません。
  5. travel
    世界旅行は長い期間でないと周ることができないので”長期間の旅行”となりtravelを使います。
The following two tabs change content below.

ライター(詳しいプロフィールを見る

10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。

ペラペラ部運営会社情報ページへのリンクバナー