埼玉県立越谷北高校を卒業後、上智大学文学部英文学科に進む。卒業後は、ガイド通訳士、東進ハイスクール講師、進学の名門・県立浦和高校などを経て現在は作家・文筆業に専念。シリーズ累計70万部突破の「(続)英単語の語源図鑑」、シリーズ40万部突破の「英会話1秒レッスン」、累計10万部突破の「新編集、語源とイラストで一気に覚える英単語」など多数の著作がある。
「素晴らしい!」または「すごい!」など、英語で相手を褒めたい時に使う言葉としてgoodとexcellentがあります。どちらもほとんど同じ意味で褒め言葉であることはわかりますが、この2つの少し異なるニュアンスの違いを理解していない人が多く見られます。
例えば、相手に英語で「大変素晴らしい!」と言いたい場合、goodとexcellentのどちらを使うのが正しいかわかりますか?
正解はexcellentです。
excellentはgoodよりも褒め言葉のレベルが高いので「大変素晴らしい!」などのような”より感動の種類が伝わる褒め言葉”を表す際に相応しいのです。
ここでgoodを選ぶと、単なる「良い!」という表現なので大いなる感激や感動を伝える表現としては言葉が足りなく、「大変素晴らしい」という程の褒め方ではなくなってしまいます。
このように同じ「素晴らしい」や「すごい」のような意味の単語でも、使い方によって褒め言葉の度合いが変わるので、きちんと理解して使分ける必要があります。
今回は、そんな日本人にとって紛らわしいgoodとexcellentの違いを説明するとともに、正しい使い方についてもレッスンしていきましょう。
また、goodとexcellent以外の褒め言葉を表す単語についてもお話ししていきます。
goodとexcellentの違い
goodとexcellentの違いは、褒め言葉の度合いです。
goodは、「良い!」や「いいね!」などといった意味です。日常会話でよく使われる最もベーシックな言葉であり、気軽に使える褒め言葉を表す際に使用する表現です。
一方excellentは、「優秀!」「優れている」「大変素晴らしい」などといった意味です。大いに感激・感動している様子にニュアンスも具体的に表現する場合に使います。
excellentは、「抜群に良い」「100点満点に近い」などのように褒め言葉のレベルが高いので、goodと褒め言葉の度合いが全然違います。
goodの使い方
goodの使い方について、例文を使って説明します。
「それは良い考えです」
「良いアドバイスを頂き、ありがとうございます」
「良かったね!」
excellentの使い方
excellentの使い方について、例文を使って説明します。
「彼は、優れた外科医です」
「それはとても素晴らしいことです」
「彼は真面目で優秀です」
理解度チェックテスト
それではここで、goodとexcellentを正しく使い分けることが出来るか、いくつかテストをしましょう。
以下の英文の(カッコ)の中にはgoodかexcellentのどちらかが入ります。正しいと思うものを入れてみてください。
答えは記事の最後にあります。
- He has an( )memory.
彼は優れた記憶力の持ち主です。 - She plays ( )jazz piano.
彼女のジャズピアノは素晴らしく上手い。 - He is ( )at sports.
彼はスポーツがとても得意です。 - That is a( )question.
それは良い質問です。 - A( )beginning makes a ( )ending.
始め良ければ終わりよし。
「素晴らしい」と似ている表現の英単語
「素晴らしい!」や「すごい!」を表す英単語はgoodとexcellent以外にもあります。
それらの英単語がどのように使用されるのか、褒め言葉のレベル順(5段階評価)で例文を使って説明します。
nice(レベル☆)
niceは、「素敵!」「お見事!」「素晴らしい!」などといった意味です。褒める言葉のレベルは「やや褒めている」くらいの時に使います。
以下のように使われます。
fine(レベル☆)
fineは、「とても良い」「申し分のない」「素晴らしい」「天気晴れ」「結構です(肯定の意味で)」などといった意味です。
以下のように使われます。
great(レベル☆☆)
greatは、「凄い!」「なかなか良いです!」などといった意味です。褒め言葉のレベルは、goodやniceよりも一回り上です。
以下のように使われます。
brilliant(レベル☆☆)
brilliantは、「光り輝く」様子を表現する語で「見事な」「輝かしい」「素晴らしい」などといった意味合いです。
以下のように使われます。
wonderful(レベル☆☆)
wonderfulは、(驚くほど)素晴らしいという意味です。
以下のように使われます。
amazing(レベル☆☆☆)
amazingは、(仰天する程)素晴らしい・凄い・素敵などといった意味です。
以下のように使われます。
fantastic(レベル☆☆☆☆)
fantasticは、(普通のレベルからは考えられない程)素晴らしい・型破りな凄さなどといった意味です。
以下のように使われます。
incredible(レベル☆☆☆☆)
incredibleは、(信じられない程)素晴らしいという意味です。
以下のように使われます。
marvelous(レベル☆☆☆☆☆)
marvelousは、(驚異的な)素晴らしさ・見事さなどといった意味です。
以下のように使われます。
スラング用語でよく使われる褒め言葉
スラング用語で「素晴らしい!」や「すごい」を表す単語も存在します。それらの単語がどのように使用されるのか、例文を使って説明します。
cool
coolは、スラング用語としてよく用いられる「かっこいい!」という意味です。
以下のように使われます。
rock
rockは、スラング用語としてよく用いられる「最高だよ」という意味です。
以下のように使われます。
awesome
awesomeは、スラング用語としてよく用いられる「素晴らしい」「かっこいい」「最高」「すげぇ」「ヤバイ」などといった意味です。
以下のように使われます。
まとめ
今回は、goodとexcellentの違いやそれ以外の「素晴らしい」または「凄い!」という単語についてもご紹介してきました。
以下、おさらいです。
- good=「良い!」や「いいね!」などの気軽に使える褒め言葉
- excellent=「優秀!」「優れている」「大変素晴らしい」などの大いに感激・感動している様子の褒め言葉
を表します。これらの使い分けができると、相手を褒めたりもしくは自分が褒められた場合に褒め言葉度合いがハッキリわかるようになります。
前項の例文などを使って、練習しながら感覚を身につけていきましょう。
テストの答え
- excellent
”優れた”と言っているのでexcellentを使います。 - excellent
”素晴らしく上手い”と言っているのでexcellentを使います。 - excellent
”とても得意”は大いに褒めているニュアンスなのでexcellentを使います。 - good
”良い質問”は単なる「良い」という意味なのでgoodを使います。 - good,good
”良ければ”と”よし”は単なる「良い」という意味なのでgoodを使います。
ライター(詳しいプロフィールを見る)
10歳までをフィリピンで過ごした英語と日本語のバイリンガル。優れた英会話力を活かし、初心者が抱く英語の疑問を解消する「ペラペラ英語塾」の記事を担当。また、英会話スクールやオンライン英会話、英会話カフェ等を体験してのレビュー記事も担当しており、体験したサービスの数は30以上を数える。
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